2009年8月4日火曜日

北海道牧場体験ツアー②

今年の北海道は雨が多く、思うように農作業がはかどっていないそうです。畑に植えた野菜の生長も思わしくないし、この時期にはかなり進んでいるはずの牧草地の草刈りも、今年はまだほとんど手つかずに残っていました。

「自然は自分たちの思い通りにならない。」

牧場に着いて最初の晩に、ご主人が子どもたちに語った言葉です。北海道の厳しい自然を相手に40年間、牛と共に生き抜いてきた方の言葉だけに、その一言には説得力がありました。ある時にはじっと耐え、ある時には工夫して、思い通りにならない自然を受け入れてきた。だからこそ自然に感謝し、恩恵を受けることができるのだと言います。子どもたちもその言葉一つ一つに、じっと聞き入っていました。学校で習う知識とは違う、経験に裏打ちされた言葉の重みを、子どもたちは肌で感じたに違いありません。

牧場主の発する言葉は、いつでも深く、かつ温かくて、私たち大人の心にも深く染み入りました。15年前、自給自足の生活を営むケニアの村で暮らしていたときに、村人の強く優しい言葉に圧倒されたことがあります。どちらも厳しい生活を貫いている人だけが伝えることのできる、魂の宿った言葉のように思いました。

決して便利とはいえないけれど、だからこそ本当に心豊かな暮らしを実現できるのではないかな、と考えさせてもらった旅でした。


ご主人が語ってくれた素敵な言葉をもうひとつ。

「自然だけではなく、世の中は自分の思い通りにならないことが多い。それを嘆いたり、あきらめたりするのではなく、予期せぬことを受け入れ、その中でいい方向に持っていけるように、自分で工夫して生きていくことが大切だ。」

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