2009年8月2日日曜日

北海道牧場体験ツアー①

小学生の娘が所属する学童のツアーで、1週間の北海道・牧場体験に行ってきました。フェリーで1泊、港に着いてからさらに海沿いの道を車で約5時間、東京から丸2日かかってようやく着いた牧場は、山に囲まれた静かな森の中にありました。

牧場を営むご夫婦は、40年ほど前にこの地にやってきて、未開の原生林を開墾するところから始め、家を作り、井戸を掘り、牛を放して少しずつ草地を拡げていったそうです。今も水道・電気は通らず、水は井戸水、電気は朝晩の必要なときだけ発電機を使っています。

親元から離れた20人の小学校2年から中学3年までの東京の子どもたちが、文明から遠く離れた場所で1週間暮らすとは、一体どういうことなのでしょうか?大人の心配をよそに、大自然に抱かれた彼らは、意外なほど違和感なく、自然に溶け込んでいるようで、頼もしくも見えました。自主的に子牛にミルクをやる子ども、草やりを手伝う子ども、飼い犬を散歩に連れ出す子ども…。

牧草地をちょっと歩くと小さなせせらぎがあり、そこで東京ではほぼ見ることのできない日本ザリガニを見つけて大喜びしている子、刈り取った草を巨大な黒いビニールで丸めた上を、ピョンピョン飛び跳ねて遊ぶ子どもたち、東京にはないスペースで思う存分野球を楽しむ男の子たち、ちょっとしたいさかいで思い切りけんかをしている女の子たち…そしてその傍らでは、牛の群れがのんびりと草を食んでいる…時の流れとはこんなにゆっくりしていていいんだったっけ…?思わず考えてしまいました。

たった1週間の牧場体験が子どもたちの未来にどんな影響を及ぼすのか、もちろんわかりません。もしかしたら、1週間分の洗濯物を詰めて東京に送り返した段ボール箱とともに、「楽しかったぁ!」の一言で片付けられてしまうのかもしれません。でも、一面緑の大自然に抱かれた爽快感、牛や馬や犬や猫や…たくさんの動物や仲間と一緒に過ごした安心感は、たとえ記憶としては残らなくても、子どもたちの体が自然に覚え、いつか体の中に芯が一本通った人間になってくれるのではないか、と思うのです。

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