2010年5月17日月曜日

「ありがとう」推進者 その8 渡邉美樹さん



本日のありがとう推進者は渡邉美樹さん、現在もっとも信頼され理想とされる日本の経営者の一人です。 経営されるワタミグループのスローガンは「地球上で一番たくさんのありがとうを集めるグループになろう」です。その活躍は飲食業界だけでなく、学校の理事、経団連の理事、またNPO法人のスクールエイドの理事などもされています。

以下は渡邉さんの著書のひとつ「強く生きる」からの引用です。

目の前にあるものに「ありがとう」と言える心

幸福は間違いなく、人間が生きる目的の一つです。人は誰も幸せになるために生まれてきた存在なのです。ただ、その幸福の価値や様相は人それぞれ、千差万別でしょう。

仕事の後の一杯のビールがあれば、他に何もいらないという人もいれば、世界に飢えた子どもがいると思うと、自分の幸せも素直に享受できないという人もいるかもしれません。最大公約数の目盛りは、個々の心の中を側るにはいつも粗すぎるものです。つまり、個人にとっての「ほんとうの幸せ」とは、こうした一般的な指標や理屈を超えたところに存在するものなのです。
 
では、個人の幸福とはどういうものか。それについて、以前、私はこんなふうに書いたことがあります。「朝、健康に目覚めることができ、食事がおいしくいただけて、家族が元気で、社員とも明るく『おはよう』が言いあえること。その中で仕事に思い切り力を注げること。さらに欲をいえば、部屋に一輪の花が飾られている、平凡な毎日」

いま読み返すと少しキザですし、日常のささやかな希望を並べることで、かえって幸福を欲張っているようにも思えます。しかし言いたかったのは、ほんとうの幸せとは、高いところや遠いところにあるものではないだろうということです。

幸福の種は、近くて小さいところに静かに生じる充実感にあるのではないでしょうか。財産と呼べるほどのものはなくても、すぐそばに、死ぬまでいっしょに生きていきたいと思える妻と、いつかは自分の元から巣立っていくであろう子どもがいる。

そうした、いま自分の置かれているささやかで平凡な状況に安んじることができる心、その状態を「ありかたい」と思う気持ちが、幸せを生むのだと思います。幸福とは、人がうらやむ生活ではなく、感謝する心の中にあるのです。

したがって、私にとって幸福は「ありがとう」と不可分のものです。「ない」ものを数えれば、どんな人も不幸ですし、「ある」ものを数えれば、誰だって幸せになれるはず。だからまず、目の前に「ある」ものに「ありがとう」を言う感謝の念を抱けるかどうか。

心の中に、どれだけありがとうをもてるか。人にどれだけのありがとうを与えられるか。人からどれだけのありがとうを集められるか。そういうありがとうの集積が、人の幸福の容量を広げてくれるのです。ありがとうがたくさん蓄積されれば、それだけ幸福の“か
さ”も増していくのです。



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