2010年10月10日日曜日

「ありがとう」推進者 その28 宮端清次さん


宮端清次さんは30年都庁に務めた後、98年にはとバス代表取締役社長に就任。役人出身らしからぬ意識改革と組織の改革を行い、倒産の危機にあった同社を再建しました。就任1年目に赤字経営から黒字経営に、4年目には累積赤字も解消させてしまったそうです。以下は本からの引用です。

難有り。有り難し

普段何気なく使っている言葉ですが、「ありがとう」の原典は、あるお経の「人の生を亨くるは難くやがて死すべきもの 今いのちあるは 有り難し」という言葉と言われています。

私たちは、数えきれない偶然と無数の先祖(5代前で32人、10代前で1024人、50代前では1100兆人)の計らいで生を受けて誕生し、生きている。

だからこそ、命あることに感謝して、精一杯生きよう。「ありがとう」は、こうした教えを背景に生まれた言葉なのです。
 
ところで、感謝を表わす「有り難し」をひっくり返すと、「難有り」となります。奇妙な気がしますが、「有り難し」と「難有り」は文字どおり裏腹なのです。
 
人は、問題にぶつかると、つまり「難が有る」とそこから逃げようとします。しかし、「難」から逃げてしまっては事態は何も変わりません。「難」に真正面から向き合ってこそ、「難」と「有」が入れ替わり「有り難し」になるのです。

「ピンチはチャンス」とよく言いますが、「難」を活かしてこそ、「有り難し」と思えることがやってくるのでしょう。

「ありがとう」はポルトガル語のオブリガード(ありがとう)に由来しているというのも聞いたことがありますが、宮端さんのお話のほうがかなり説得力がある気がします。

「50代前では1100兆人の計らい」というのは気が遠くなる数字ですが、そう思うと世の中の人、すべて繋がっている気がしてしまいます。


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