
曽野綾子さんはもうすぐ80歳になられる日本の作家です。数えられないほどの長編・短編小説やエッセイを書かれています。アフリカでも慈善活動をされ、日本財団の会長も10年間務められています。
著書である「3秒の感謝」では、50歳になってからは毎晩寝る前に「今日までありがとうございました。」といって眠り、これでその夜中に死んでも一応けじめだけはつけておいたことになる。 と書かれています。
以下は「幸せの才能」から謙虚に関する部分の引用です。
交通機関、通信システム、医療設備、食料の安全確保、すべて社会が私たちに与えてくれた精密な機能である。その上に乗っかって私たちは生きている。自分一人だったら、私たちはジャングルに一人で生きている原始人のような生き方しかできない。
謙虚な心というものは、こうした人間社会の構造を見据えれば自然に自分の心に生まれて来る。おかけさまで。ありがとうございます。ごいっしょにいかがですか。すべてこういう言葉は、自分と社会との関係をまともに理解している証拠なのだが、それがそのまま、人間の謙虚な姿勢にも繋がるのである。
自分に絶対の力や才能があると信じるのは、多分思い上がりのあらわれなのだと思う。私たちは、健康といささかの才能を、今日まで幸運にも与えられてきた。
とても読みやすい本でした。文章にムダがなく、はっきりと表現されているところがとても心地よく思いました。文章の能力は気が遠くなるほどの積み上げの結果、深く尊敬致します。
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